中古ワンルームマンションの管理状態が悪い物件は、価格が安くても購入後に費用が発生する場合があります。
新築物件では管理状態を調査する必要はありませんが、中古物件には必ず必要です。
マンションの管理状態を書いた資料は、マンションの管理会社が持っています。
マンション管理における重要事項調査報告書 と言うものに記載されています。


これを見れば、購入したいマンションの管理状態や修繕状態などが見えるのです。
マンション販売会社から出てくる見積書の中にも記載されていると思います。
大規模修繕費用積立金、等の名称で月々8,000円~12,000円位の費用で書かれています。
これが記載されていない見積書が出て来ると、要注意です。
購入後に大きな金額が請求されてくる可能性が有るからです。
マンションの規模やそのマンションの程度にもよりますので、いくらかかるとは一概に言えません。
ですので、毎月その大規模修繕積立金が収められているか、積立金額は幾らに成っているのか、教えて貰う必要があります。
もしそれがされていない場合は、後から月々マンションの修繕積立金として、マンション管理組合から請求されてくるようなことにもなりかねません。
大きな修繕の場合には、一括で請求されることもあり得ます。
ですので、見積もり段階でこれは必ずチェックしておく必要があります。
重要事項調査報告書の中には、管理体制、管理費、管理組合の財政、専有部分の使用規制、大規模修繕工事の履歴、などさまざまな要素が書かれています。
これを見れば、このマンションの状態がどんな状態なのかは、把握出来るのです。
この資料だけでは分からない場合がありますので、本来は自分が購入する物件は実際に見に行って確認する事が重要です。
私も購入する前は、見学に行きました。
外見がすると、コンクリートの地肌が出ているマンションだったので、黒い筋が外壁に入っていました。
築11年だったので、こんな状態になるのか、と驚いたものです。
中に入ってみると、外観とは違ってしっかりとした状態でした。
部屋の中は、やはり綺麗な状態で、11年経過したとは思いませんでした。
クーラーもちゃんと動きますし、ヒーターも問題ありませんでした。
部屋の電灯部分やコンロと言った消耗部分についても、大きな痛みはありません。
10年程度ならば、部屋の痛みはほとんど気に成りませんね。
フローリングが多少黒ずんでいるとか、照明器具が多少黄ばんでいる程度です。
この程度ならば、購入後すぐに設備費用が発生するとは考えられませんでしたので、安心しました。
部屋の設備と言うのは、あまり華美にするよりはシンプルにして置き、長持ちするような方が良いと思います。
気に成ったのは、コンロだったのですが、電気コンロでしたのであまり自分で調理する人には向いた部屋では無い気がしました。
写真で見るときれいなのですが、実際に行ってみると料理をたくさんするには難しいと感じました。
これを見るとやはり現地を見学する事が重要なのだとわかります。
物件も最近では品薄の状態で、早く手付を打たないと流れてしまう可能性も有りますので、なかなか時間がありません。
そういった場合には、営業マンに言って自分が気にしているポイントなどを見てきて貰うか、写真を撮っている物をたくさん送付してもらうかしてください。
最近ではスマホと言う便利なものがありますので。
中古ワンルームマンション投資は、注意する点の一つがこの大規模修繕工事の費用が積み立てられているか、の確認です。
しかし、これは新築のマンションでも10年経過すれば同じように実施する必要がありますので、同じです。
新築マンションでも費用は割安になっていますが、大規模修繕費用とし徴収されているのですから。
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