スペインでは家賃がこの5年間で148%上昇している。
これは家賃を払う賃貸者にとっては、大変な負担です。
一方家主にすれば、家賃収入が増えるので、大変うれしい事です。
欧州では働く人の実力によって、給料が決まっていますので、優秀な人は家賃が上がっても耐えられると思います。
しかし、一般の人ではどうでしょうか。
大変不安です。
いくら欧州の人が優秀と言っても、競争もある中でずっと業績を上げられる人はいません。
その内落ちる事も十分考えられます。
その時、家賃が高いのではその部屋を出て行くしか有りません。
するとオーナーにしてみれば、空室期間が出ます。
すぐ次の賃貸人が決まれば良いですが、高い家賃では空室期間が長くなります。
空室期間が長くなると、家賃収入が減少しますので、オーナーとしても得な事ではありません。
日本の場合はどうでしょうか。
家賃は東京のワンルームマンションでもあまり変化は有りません。
これは、賃貸人の給料が増えれば高い家賃でも入居する場合も有るでしょうが、日本の低成長下では家賃を上げれば入居出来る人も限られてきます。
すると、退去する人が増えて、次の入居人が決まらず、空室期間が増えてきて、家賃収入が減少します。
東京は家賃が上がらないので、家賃収入が上昇する事は無いので、将来性が無い、と言う人がいます。
これは逆に、家賃が上がらないので、入居者は安心して長期間住む事が出来る、と言う事も言えます。
長期間住む事が出来ると言う事は、入居者が長く家賃を支払ってくれる事に成りますので、ワンルームマンション投資は安定します。
今コロナ危機で、給料を貰えない雇い止めのような方も出ています。
会社の状況も多くの会社が、第一四半期は赤字になっています。
この状態が長引けば、家賃が払えない人も出る可能性も有ります。
そんなとき、家賃が上下する様なワンルームマンションだったら住みにくいですよね。
その結果、退去する人も増えてきます。
結局家賃収入が減少して、ワンルームマンション投資としては成り立たなく成るのです。
日本のように家賃が安定していた方が、経営が安定する、と言う事に成ります。
赤字で無い限り、家賃の値上げをする事は、今の日本ではしない方が良さそうですね。
最近では、在宅勤務が増えてきました。
今のまま在宅勤務が進むとなると、自分の部屋を仕事場として使用する事に成りますので、電気代、ガス、水道代、ネット代、ネットセキュリティー代、と言った費用が今まで以上にかかってしまいます。
すると家賃以外に必要な費用が出て来ますので、ますます家賃について厳しい見方をしてきます。
こんな時、家賃が高いと負担額が増えてきますので、退去する人が増える原因にも成って来ます。
家賃収入は社会の状況に合わせて変える必要が有る場合は別ですが、安定した家賃収入にしておけば安定した賃貸人がついて、安定した家賃収入になって、ワンルームマンション経営が安定する、と言う事に成ります。
シミュレーションソフトなどを使いながら、家賃をどこまでにしたら、自分の物件で不動産経営が安定するかを見る事が大切です。
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